子育てしながら心豊かに働こう

掲載日:2010年09月07日

英語のスペシャリストでなくてもなれるの?ラボ・テューター

ラボ・テューターっておもしろそう!
でも、わたしにできるかな?と不安に思うこともあるのでは。
今回は、英語を生かす仕事をしていたわけでもないし帰国子女でもない。
それでも、楽しくラボ・テューターの仕事をしてイキイキ働くママをご紹介します!

[ラボ・テューター茶谷加織さんプロフィール]

福井県出身
1997年より番組レポ-タ-やイベントの司会を経験
2002年退職、出産
2004年8月ラボクラス開設 現在会員数11名
家族は、 夫、子ども2人(小2長男・年中長女)

演劇少女→アナウンサー志望へ

茶谷さんは、小柄でおとなしそうなママ。子ども相手の体力勝負と思われるラボ・テューターで大丈夫かしら?と感じるような、線の細い印象のママです。

ところが、ラボクラスがはじまってみると一転して、張りのある声とイキイキとした笑顔で、子どもたちをたくみにリードしていく頼もしいテューターへと変身します。


りんとした声が、会場に響きます

「実は、人前で声を上げるのはもともと好きなんです。英語も好きで、中学のときから英語の暗誦大会や弁論大会に出たりしていました」とのこと。高校時代には演劇部に所属したり、好きな音楽を生かしてバンドを組んだりしていたそうです。

大学時代の将来の夢は「アナウンサー」。英語は好きではあっても、職業とまで意識したことはありませんでした。
そんな茶谷さんが、なぜ、今ラボ・テューターをやっているのでしょうか。

社会と関わっていたい!

ニュースもナレーションも読みたいから、アナウンサーになれたらなと夢心地で考えていた茶谷さんでしたが、アナウンサー職に就くことはできませんでした。しかし、夢をあきらめきれず、結婚後は、アナウンスレッスンを受けつつ、司会、レポーター、ウグイス嬢などを請け負う会社に勤めましたが、出産が近づき退職。
出産とともにご主人の転勤となり、東京にやってきた茶谷さん。始めての育児で知り合いもありません。子どもと二人で家にとじこもり、司会業に復帰もできず、悶々とした日々をすごしていました。


英語でしっかりご挨拶ができる。

せっかく夢を目指して努力を重ねていても、結婚→出産となると、どうしても方向転換をせざるを得ない場合が多いのが女性の生き方。そのときはくやしく、残念な方向転換かもしれません。「挫折」と感じることもあるでしょう。しかし、一方で新たな生き方を見つけることができる場合もあります。

茶谷さんの場合は、1対1の育児にイライラが募り、とにかく外に出ようと心掛けました。子どもの習い事の体験にもいくつか行くようになったそうです。

ラボでなら、できる!


ラボは自分の子どもと楽しめるのが魅力

もともと英語が好きだったこともあり、たまたまラボの教室を体験した茶谷さん。むしろお子さんの習い事としてよりも、自分の仕事として、これならできるのではないかとひらめきました。英語教室の先生なら、小さな子がいてもほかに預けることなく、自宅でやれるのではないかと思ったからです。

その後、ラボのほかにもいろいろな英語教室を見た茶谷さん。その結果ラボを選んだのは、実は「ラボの垣根の低さ」ゆえでした。

自宅で行う英語教師を募集している英語教室は他にもありますが、「自分の子どもは自分のクラスに入れてはいけない」とか「マンションでの教室開設は不可」など、縛りの多い教室が多かったそうです。茶谷さんは、近くに親も親戚もなく、収入に見合う料金で不定期に子供を預かってもらえるシステムもなく、「自分の子どもはダメ」となればそこで門戸は閉ざされます。
ラボでは、3ヵ月の研修も子連れOK。大家さんの許可を得れば、賃貸マンションでの開設もOK。ごく現実的な理由で、茶谷さんは、ラボ・テューターを選びました。

楽しい努力で、自信をつける

歌ったり踊ったりするラボの研修は、演劇好きで英語好きの茶谷さんにはもってこいでした。楽しみながら3ヵ月の研修を終え、具体的な開設準備についても事務局が後押しをしてくれ、「開設」という目的に向かってスムーズに進んでいきました。

しかし「開設」という目標を達成してしまうと、いよいよ現実のスタートです。毎回のレッスンの中身、わが子がクラスにいる中でのレッスンのむずかしさ、ご父母との関係など、どっと不安が押し寄せてきます。自信のもてることがひとつもなく、すべてが不安だったという茶谷さん。
そんなときに、支えになったのは、ラボ・テューターの先輩の「なんとかなるわよ」という笑顔の一言や事務局スタッフの具体的なアドバイスなどでした。

最初のうちこそ自信のもてなかった茶谷さんですが、テューターになって6年がたち、少しずつ不安は自信へと変っています。


子どもが喜んでやってくれるのが、
何よりうれしい。

それは「努力の成果」といってよいものですが、「歯をくいしばる努力」というよりは「楽しいからできる努力」といった感じ。
たとえば、絵本の奥深さをラボで初めて知り、自分自身がラボっ子のつもりになって絵本を味わい楽しむ。
また身近なものを工夫して、子どもの喜びそうな教材を作る。さらに毎日英語に関わることで、いつの間にかいくつもの物語を英語と日本語で完璧に言えるようになる。
そんな日常の積み重ねで、英語の実力も確実に上がったと感じ、茶谷さんの不安は、少しずつ喜びや自信へ変わっていったのです。

新たな夢を。

取材時には、6周年行事の準備中でした。子ども達に個人で発表をさせ、少し大きな子は「じゅげむ」の英語版を踊りつきで発表。ラボを知らない子ども達にみてもらうというものでした。

10年後には、50人くらいのグループになっていたいな、と語る茶谷さん。少しずつ進化を遂げた茶谷さんは、今新たな夢に向かって歩みだしています。

(取材・文・撮影/宗像陽子)

茶谷さんからのメッセージ

慎重になりすぎると、何も始められません。「なんとかなっていくものよ」とテューターを始めた頃に先輩に言われたとおり、私もなんとかなってきています。ぜひ一歩を踏み出してみてください。