子育てしながら心豊かに働こう

掲載日:2011年01月24日

卵テューターのその後

今まで12回にわたって、ラボ・テューターを取材してきたむなぽん。
卵テューターからベテランテューターまでたくさんの出会いがありました。
今回は、以前取材した卵テューターのその後を取材してきましたよ。
新人テューターさんの奮闘ぶりをお伝えします!

バーランド和代さん

1971年生まれ
家族構成 夫。6才2才男子。
元福井放送リポーター、元NHK福井キャスター。
心に響くことばを大切に、読み聞かせ、朗読劇などの活動を継続中。
2010年3月よりラボ・テューターになる。

好きなことを少しずつ。

2009年に取材をさせていただいたバーランドさん。取材当時は、まだテューターではなく、テューター研修中でした(記事はこちら)。

研修当時は「ラボっ子は集まるだろうか。クラスはうまく運営できるだろうか」と、不安を感じる同僚もいる中で、バーランドさんの「子どもにもよさそうだし、とりあえずはじめてみよう!」とおおらかに構えている様子が印象的でした。


すっかり堂に入ったテューターぶりです

現在の活動の様子をうかがうと、ラボのほかに、バイリンガル読み聞かせ・朗読教室、アナウンス講座、音楽会での読み聞かせ、英語絵本教室開催、お話し会、紙芝居ワークショップ、紙芝居ショー&ストーリーテリングと実にたくさんのことをこなしているとのことで、驚かされます。
そんなにいろいろやっているなんて、バーランドさんって、凡人にはかなわないスーパーウーマン…!?
バーランドさんに伺ってみると、「そんなことないんですよ」と、大きな瞳を一層丸くして、恥ずかしそうににっこり。

笑うとえくぼがくっきりしてとても魅力的なバーランドさん。その超ライフスタイルの秘密はどうやら「好きなことを少しずつ」であるよう。

ライフスタイルのテーマは一貫


初めての発表会も楽しくできました!

さまざまなことをやっているバーランドさんですが、実はテーマは一貫しています。それは「聞く人に物語のメッセージを伝えたい。言葉の持つ力や心豊かなひとときを楽しんでほしい」ということ。
自分の好きなこのテーマに添うことを、ラボだけにこだわらず、少しずつ無理のない程度にいろいろとやっているというのです。いわば大きな木の中の、ラボは一本の枝にすぎません。

「ラボのために、毎日あけておいてもいきなり生徒が増えるわけではないし、逆に急にたくさん集まったとしても、小さい子を育てながらでは負担が多そう…」。なるほど、週に1度からなら、ママでも負担なくはじめられそうです。

ラボは火曜日だけと決めてしまえば、準備も楽。月曜にラボの準備をし、火曜はラボの日。あとは、お話会読み聞かせ、アナウンス講座、音楽会の打ち合わせなど、自由にスケジュールを入れます。どれもバーランドさん自身のライフテーマに添った大好きな活動ばかりなので負担感はなく、相互作用でライフワークはどんどん充実しています。

子どもの想像力をともに楽しむ

さて、取材日は週に1度のラボの日。バーランドさんのお子さんのお友達から徐々に増えつつあるラボっ子は現在2才~6才までの7人です。

物語CDを聞きながら、お話したり、歌を歌ったり、演じてみたり。そんな活動内容ですが、最初は、バーランドさんがやって欲しいことを子どもたちがやってくれなくてイライラすることもあったそうです。
たとえば、物語CDを聴かせていても勝手に遊んでいたり、そっぽを向いていたり。しかしあるとき「子どもって、聴いていないようで聴いている」ということを発見。


ふざけているようでも
耳はしっかりと聴いています

「どこかで聴いているはず」と達観することにしたところ、イライラすることもなくなり、バーランドさん自身が子どもたちといることを楽しめるようになってきました。

「子どもって、とても小さなことで大喜びしたり、夢中になったり、面白い表現をしたりするでしょう?」とバーランドさん。
ラボは、教材といえば、しっかりと作りこまれた物語CDのみで、他には高価な教材もキャラクターもなければおもちゃもなし、テューターのちょっとした工夫と子どもたちの想像力があるばかりです。

丸く切った紙を頭にちょんと載せて、ハラハラと落とせば、それは子どもたちが想像さえすればパイにも雪にも木の葉にもなる。
その子どもたちの想像力や感情表現が面白くてたまらないというバーランドさん。笑ったり驚いたりしているうちに、バーランドさん自身もとても楽しめるようになってきたとか。

今日のテーマは『空のかけらをいれてやいたパイ』というお話です。BGMに物語CDを聴きながら、チョキチョキとパイ型に紙を切って行きます。
ふざけているようでも、しっかりと耳にはBGMの内容が入っているよう。工作しながら、いつのまにか英語の合唱になっていました。

樹が育つように。

秋からは大人のクラス・フェローシップもでき、大人の会員もバーランドさんの回りに集まりつつあります。
シニアクラスの生徒は、バーランドさんにとって子育ての先輩。バーランドさんも時には子育ての悩みなどを聞いてもらいながら、子どもクラスとはまた違う楽しいときを過ごしているそうです。


英語を教えつつ、
人生の先輩の話を聞くのも楽しいこと

子育てに忙しい時期は、何か大掛かりにやろうとしてもなかなか思うようには行きません。だからこそ自分のライフスタイルに一致するものがあれば、少しずつ取り入れ、育てて行く。

たとえば冬には枯木にすぎなかった樹に、小さな芽が芽吹き、ふくらみ、いずれは葉が茂って人々に木陰を提供するまでになるように、いつの間にかママ自身が大きく成長している。今は違う活動のようでも、10年後には、ひとつの大きな活動になっているのかもしれません。
そんなバーランド流の生き方が、賢いママの選択なのかもしれませんね。

(取材・文・撮影/宗像陽子)

バーランドさんからのメッセージ

自分の個性をいくらでも発揮できるので、ラボ・テューターはそれが楽しいですよ。子ども達には、言葉を大切にして欲しいな。本好きになってくれれば、うれしいですね。