ピピっと子育て情報

掲載日:2016年09月15日

「防災」について考えよう ~いま、私たちママにできること~

突然ですが質問です。「防災の備えはしていますか?」
「ライフラインが止まり、離乳食がなくてパニックに…」「どれだけ家具を補強しても、巨大な揺れには無意味だった」「避難所で母乳が出なくなって困った」など、被災を経験したママの声からも、 大きな災害を前に想像を絶する状況になったことがわかります。ママとして子どもをどう守るか、そのためにいま何ができるのか?日頃の「備え」について考えてみました。

教えてくれたのは…

損害保険ジャパン日本興亜株式会社
CSR室 主任 山縣麻由さん

未来の子どもたちへの防災教育「防災ジャパンダプロジェクト」の活動を通して、様々な防災に関する知識をもつ。岩手県釜石市での人形劇公演を運営するなど、子どもたちに笑顔を届けている。

有事のときに”慌てない” その心構えを日頃から育てよう

いざという時の困難を少しでも減らすために、私たちママは何をしておけばよいのでしょうか。

「有事の際に大切なのは、何より”慌てない”ということ。まずはこれだと思います。そのためには、日頃から家族でしっかりと避難先などについて話し合っておくこと。いざというとき家族が離れ離れだったとしても、”わが子は大丈夫!ママは大丈夫!”と互いを信じられることが、少しでも慌てない行動につながります」

さらに山縣さんは、「身近なもので何ができるかを日頃から意識することも大切です。例えば、避難所の寒さをしのぐために新聞紙やカーテンなどが代用できること、骨折の応急手当にはふろしきやビニール袋が使えることなどを覚えておけば、こんなときこうすればいいというアイデアの引き出しが増えて、ママも心強いはずです」と教えてくれました。ママがいまできる防災への備えとは、防災グッズの準備だけに限らず、家族を守るための知識を身につけておくことが重要なんですね。

「私たち損保ジャパン日本興亜では、『防災ジャパンダプロジェクト』という防災教育の普及活動に力を入れています。これは、人形劇や防災ワークショップを通して、災害から自分や周囲の人を守る知識と行動を身につけられるものです。こうしたイベントなどに親子で参加すれば、遊び感覚で楽しみながら防災について学ぶことができますよ。このような子どもに対しての防災教育は、親としての心配を減らすことにもつながるのではないでしょうか」

思い立ったいまがそのとき。大切な人を守るために、防災を知ることから始めてみませんか?

家族で避難所をチェックしておこう!

『東京防災』は、都民のライフスタイルなどを考慮した防災の知識と、いまできる具体的な“防災アクション”を紹介。東京仕様の防災ブックです。「東京防災オリジナルMAP」や、自治体で提供している防災マップなどを併せて利用しながら、家族で近所の避難所や避難場所を確認しておくといいですね。

『東京防災』 編集・発行/東京都総務局 総合防災部防災管理課 140円(税込)

電子版は無料でダウンロードができます
※現在販売しているものには「東京防災オリジナルMAP」は付いていません

地震の備えで、知っておいたほうがいいことは?

心得その1

「災害時の情報は携帯よりもラジオが頼りに」

スマホや携帯電話で安否確認システムなどに登録していても、それを確認するまでに充電がなくなり役立たなくなることも。災害時はラジオが一番の頼りに!

心得その2

「幼い子どもの食糧は必ず準備しておく」

避難所でも高齢者や小さな子ども用の食糧を手に入れるのは難しくなるため、離乳食は余分に用意を。また配給されたものが苦手で食べられないお子さんもいるので、日頃から食べ慣れたものがあると便利です。

心得その3

「困るのはトイレ!オムツの予備は十分に」

トイレ環境は不十分になります。子どものオムツはしっかりストックしておくと安心です。大人用の簡易トイレなども準備しておくといいかもしれません。

心得その4

「こんなときだからこそ!子どもの遊びグッズも忘れずに」

大きな地震の恐怖心から、揺れがくるたびフリーズしてしまう子どももいたと言います。折り紙やトランプ、クレヨンなどを備えておき、有事の際でも落ち着ける環境をつくってあげてください。

心得その5

「防災グッズはいくつかの個所に分けて置く」

非常食や懐中電灯など、しっかり準備してまとめておいたつもりでも、そこが押しつぶされたり浸水したりすれば水の泡。懐中電灯などは各部屋に置くなど、防災グッズは分散させておくと安心です。

いまできる!防災バッグの準備

入れておきたい基本のセット

●非常食(大人用、子ども用)、飲料水(500mlペットボトルが便利)
●現金(小銭含む)●子ども医療証、保険証や身分証明書のコピー ●携帯ラジオ
●懐中電灯 ●マッチかライター、ろうそく ●タオル ●衣類や下着類 ●救急セット
●ウェットティッシュ(子どものおしりふきでもOK) ●防災ずきん等頭を守るもの
●ビニール袋 ●笛 ●携帯電話充電器 ●メモ帳・ペン ●アルミシートなど防寒具
※必要な方は眼鏡、常備薬

あったら助かる!

食事系

□子どもが食べ慣れたお菓子
□哺乳瓶、ミルク、離乳食1日分(3食)
□紙コップ、紙皿、スプーンや箸、ラップ、アルミホイル

衛生系

□手指消毒ジェル
□マスク
□ガーゼ
□家族の歯ブラシ
□生理用品(下着が洗濯できない時に備えて、パンティーライナー)

子どものもの

□おむつ(圧縮袋でコンパクトに)
□おんぶ紐
□子どもが遊べるもの(折り紙やトランプ、クレヨンなどかさばらず音のならないもの)

その他

□ヘアゴム、眉描き
□家族それぞれの写真(裏に名前と連絡先)

◆ 熊本地震(2016.4.16)

<佐藤慧さん>

熊本県南阿蘇村在住。3才1才の2児の母。
熊本地震の後、移動書店「310Books」を始める

お年寄りの多い避難所には行きにくく、夜は公民館や物産館の駐車場で車中泊をしました。周囲の子育て支援センターも避難所になっており、「こういう時だからこそ」と、震災後すぐから仲のいいママ同士で集まるようにしました。
震災を通して強く感じたことは、有事の時には、今までその地域でどう生きてきたかが出るということ。物はあるに越したことはないですが、なんとかなります。地域の人と助け合える関係を作っておくことこそが、自分や家族を守ることにつながると実感しました。

◆ 東日本大震災(2011.3.11)

<土澤理恵さん>

宮城県石巻市在住。自宅も勤め先も海の近く。
震災当時、お子さんは幼稚園の年長さん

津波により自宅の1階部分が浸水しました。準備していた防災グッズも、すべて1階に置いていたため役立たず…。翌朝、避難所へ。このとき渡されたのはあめ玉1個です。震災から2日後には、リンゴ1個とポテトチップス1袋と食パン1袋。これを、3~4家族で分けてくださいとのことでした。
それから1カ月半ほど避難所暮らしをしましたが、余震で怖がる娘を抱きしめてあげるしかなかった。備えあれば…といいますが、大げさなくらいでいい。それを家の中に分散して置いておくことが必要なんだと思いました。

「そら博2016」に参加しました!

8月に幕張メッセで行われた「そら博2016」では、「防災ジャパンダプロジェクト」のブースを出展。楽しみながら学べる防災カードを使って、多くの親子に防災の知識を学んでもらいました。

わかりやすい!楽しい!

防災カードゲーム「シャッフル」の問題に挑戦!いざという時、道具をどの手順で使ったらよいか、真剣に考えていました。正解するとみんなとってもうれしそう。

”なるほど”がいっぱい!

「なまずの学校」という防災カードゲームは、「こんなとき、どうしたらいい?」に対して解決方法を考えるもの。「絵を見ながら学べるのでわかりやすかった!」という声が集まりました。

くまモン来場!

損保ジャパン日本興亜は、防災教育の推進と防災意識の向上のため、熊本県と「地域防災力向上に関する包括連携協定」を結んでいます。
©2010熊本県くまモン

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