香苗先生の法律コラム

掲載日:2016年10月18日

生命保険で相続対策

ママの皆さま、こんにちは。保険とひと口に言っても、生命保険、損害保険、公的保険(医療保険、年金保険、雇用保険など)、共済といろいろあるけれど、今回は“生命保険と相続の関係”のお話です。
生命保険にもいろいろありますよねー。ありすぎてよく分からないというママも多いのではないかしら。正直、私も全部をちゃんとは分かりません(汗)。ただ、生命保険に入るときって、「何に備えるのか」「何が心配か」によって、入る保険が違ってくると思います。例えば…

  1. 一家の働き手であるパパが万一亡くなったら、家族の収入が途絶えてしまい困ってしまう。このパパの死亡に備えるために死亡保険に入ります。
  2. 家族が大怪我をしたり病気になったりしたら、医療費の負担が心配。この医療費に備えるために医療保険に入ります。
  3. 将来、子どもが大きくなった時にかかる学費の負担に備えたい。この学費を貯めるために学資保険に入ります。

家族にとって必要な備えや心配はそれぞれ違うし、保険商品のラインナップも豊富です。しかも、安い買い物ではないので、保険選びって難しいです。
今回のテーマは“生命保険と相続の関係”なのですが、相続対策に生命保険を使うって、聞いたことあるでしょうか。実は、ずっと前からとられてきた有名な(?)相続対策なんです。最近とくにクローズアップされるようになってきたのは、相続税が増税になり、以前は相続税が非課税だったご家族でも相続税を払わなければならないようなケースが増えてきたからだと思います。
さて、生命保険がなぜ相続対策になるのか、その理由をみていきたいと思います。

(1)相続税の計算で、生命保険控除が使える

例えば、先ほどの1.の例で、パパが家族のために死亡保険に入って保険料を支払い、万一のときはママが2000万円を受け取ることができるようにしていたとします。そしてパパが亡くなり、ママが生命保険2000万円を受け取ったとします。なお、相続人はママと子ども2人の合計3人でした。
このとき、ママが受け取った保険金のうち、次の計算式で計算した金額には相続税が課税されません。
『500万円×法定相続人の数(ママ、子ども2人の合計3人)=1500万円』
つまり、2000万円の保険金のうち、1500万円は相続税がかからず受け取ることができるんです。

(2)納税資金を確保する

生命保険控除や、小規模宅地の特例など、いろいろ控除や特例を使ってみても相続税がかかってしまう、という場合、心配になるのは納税資金の確保です。例えば、遺産のほとんどが土地建物やマンションといった不動産だった場合、納税に使える預貯金は少なかったりします。その場合、保険金があれば、それを納税資金に回すことができます。

(3)すぐに出る!

保険金は迅速に支払われます。とくに何もなければ1週間程度です。万一パパの預金口座が凍結となった事態でも、保険金で当面暮らせます。

(4)遺産分けしなくていい

生命保険金は相続税の課税対象になるため、共同相続人間で遺産分割して分けなければならないと思っている方がけっこういらっしゃいますが、実はそうではありません。生命保険金は受取人の固有の財産となりますので、遺産分けしなくてよいのです。ですから、相続人間でもめる事態になってしまい遺産分割がなかなかまとまらなくなってしまっても、保険金は受取人である相続人が受け取って使うことができるのです。

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