コラムvol.14 「シングルマザーの、もしもの心配」

去年の11月に旦那と離婚をして、優美(3歳)のシングルマザーになりました。旦那の浮気が原因で別れたので、優美の親権者はもちろん私です。
前回のコラムを見て思ったのですが、私にもしもの事があったら優美はどうなっちゃうんだろうって・・・。
遺言で、少ないですが私の貯金などを優美に残したり、お手紙を書いておくことができるのは分かったので今すぐにでもできますが、私の代わりに優美の面倒をみる親に別れた旦那がなるのは絶対避けたいです。もしもの時は、私の母に優美のことをお願いしたいです。でも、別れた旦那に優美が引き取られるなんて事にならないようにするには、どうしたらいいですか?
質問者:ゆーみママ(仮名)

ママの皆さま、こんにちは。前回の“ゆいごん”のお話しはどうお感じになったでしょう。ピンときた方、そんなものかな?と思われた方など、それぞれだと思います。今回のママのご質問、確かにこれも心配よね。
・・・でもそうですか。別れた旦那さんに優美ちゃんが引き取られるのは絶対イヤなのね。そりゃ旦那さんが浮気しなければ別れることもなくこんな状況になることもなかった。許せないゆーみママさんの気持ちはよーく分かるし、むしろ当然の感情かなと思います。じゃあ視点を変えて旦那さんではなくて優美ちゃんのことを考えてみましょうよ。彼女がこの先幸せに生きていくためにはどうするのが一番いいんでしょうねぇ?コラム読者のママはどう思います? 状況によって千差万別、簡単に結論のでない問題なことは確かです。ただ私は、ゆーみママさんの気持ちもよく分かるけど、ここは許せないというマイナス感情ではなくて、優美ちゃん基準でどうするのが一番いいか前向きに決められたら、誰もが納得できる結論に行き着きやすいのではないかな、と思っています。そして、家族に関する法律や家庭裁判所の判断は、妥当で納得のいくものが多いので、まず法律はどうなっているかを見てみましょうね。

【法律はこうなっています】
未成年の子ども(優美ちゃん)の親権者(ゆーみママさん)が死亡した場合、親権者がいなくなったということになるので、死亡した親権者の代わりに子どもを守り育てる者として、『未成年後見人(みせいねんこうけんにん)』が家庭裁判所で選ばれます。
また、生存している親(別れた旦那さん)が家庭裁判所に『親権者変更の申立て』をすることができ、その申し立てが家庭裁判所で認められると、生存している親が親権者となって子どもを守り育てることになります。
つまり、未成年後見人か、新たに親権者となった生存している親が、子供を守り育てることになります。

次に、ゆーみママさんの希望を叶えるためにはどうしたらいいか、家庭裁判所の判断の視点も踏まえて考えていきましょうね。
まず、ゆーみママさんが今すぐにでもできること。それは「優美の未成年後見人をゆーみママの母にする、と指定しておくこと」です。親権者は、未成年後見人をこの人にすると指定することができるんです。そして、その指定のやり方は、親権者が遺言に書いてすることになっています。そう、ゆーみママさんが今すぐにでもできること、それはやっぱり「遺言を書くこと」なんですね。
でもまだ心配なことがあります。それは別れた旦那さんが自分を親権者に変更するよう家庭裁判所に申し立てた場合です。この場合家庭裁判所は、未成年後見人候補の母と、新・親権者候補の別れた旦那の、どちらが優美ちゃんを守り育てるのが『優美ちゃんにとって』より良いのか考えて判断します。それこそ様々な視点(生活状況、経済、健康、子育て方針、子どもの生活歴等々)で考えて判断します。ただ、今まで実際に優美ちゃんを守り育ててきた方がこれからも優美ちゃんを守り育てる者となることが多いようです。が、絶対ではなく、『優美ちゃんにとって』より良い、という視点(「子の福祉(利益)」といいます)が重要になるんですね。ですから例えば、普段からゆーみママさんが母の協力を得ながら一緒に優美ちゃんの子育てをしていて、優美ちゃんも母にとてもなついている(おばあちゃん子っていう感じかな?)ような状況があるといいのかな、と思われます。


◆◇◆◇◆◇今回のテーマ『心の遺言』をあなたも書いてみませんか?◆◇◆◇◆◇
愛する人や愛する子どもに『ママからの心のメッセージ(心の遺言)』を
香苗先生のスレッドにカキコミしてみましょう。
『遺言』というと、なんだか堅苦しい感じがしますが、
愛する人への贈り物として『ママからの心のメッセージ(心の遺言)』だったら気軽に、
そして心をこめて書いてみようと思うママも多いはず。
是非、香苗先生のスレッドにカキコミしてくださいね!
司法書士 森 香苗(もり・かなえ)
東京都出身。大学法学部を卒業後、法律事務所をはじめ、不動産鑑定士事務所、一般企業、派遣社員など様々な仕事を経験した後、独立開業。
不動産鑑定士事務所にいた頃、競売物件を扱う中で、住宅を差し押さえられてもどうすることもできないなど、法律の知識がなかったために不利益を被る人をたくさん見る。
また、シングルになったが財産分与のやり方がわからず、問題を抱えこんでしまう女性にも多数会う。法律を知らないために大変な思いをしているママが多いことを痛感。少しでも彼女たちを支援できないかと考え、司法書士という立場から様々な相談に応える。
相談・問い合わせなどはメールで(名前と連絡先をお忘れなく)


[香苗先生にカキコミでいろいろ聞いちゃおう♪]
もっともっと、ママの役に立つコラムにしていくために、
ママの意見や感想をスレッドで大募集!
スレッドもチェックしてね♪


▲ページの先頭へ