コラムvol.3「誰も教えてくれなかった“ハンコ”のお話」

ママの皆さま、こんにちは。
今回のお話は「誰も教えてくれなかった“ハンコ”(印)のお話」です。えっ“ハンコ”?地味でつまんないって言わないでくださいネ。日常的にポンポン押しているものだからこそ、ハンコの持つ威力を知っておいてほしいのです。なにしろ、押し方を一歩間違えば大変なことになるのですから・・・。
まずは、どんな時にハンコを押すことがあるか、想像してみてください。よくあるのは郵便や宅配便を受け取る時。何かの申込書を書く時。ローンを組む時。銀行の窓口で手続きする時。などなど。
では、ハンコにはどんな種類があるか分かるかしら?そして、実際にハンコを押す時には、ハンコを押す意味をちゃんと分かって押しているかしら(相手の言うままに押していないかな)?
さてさて、ここでハンコにはどんな種類があるのかよく分からないママ、ハンコを押す意味が分かっていなかったママ・・・たいへん危険です(笑)。このコラムを読んでハンコについて分かっちゃいましょう。そして“痛恨のハンコミス”で引き起こされるトラブルを予防しましょう!
さて、まずハンコの種類について。ママが使うハンコはだいたい次の4種類でしょう。
【1】銀行印
これは銀行の窓口で手続きする時や口座引き落としの手続きをする時など、銀行口座関係の手続き以外では使っちゃダメです。これは分かりやすいかな。誰かにお金を勝手におろされないようにしっかり管理しましょうね!
【2】シャチハタ
これはゴムでできていて形が微妙に変化してしまうことと、機械で大量生産されているため多くの人が同じモノを持っているので【3】、【4】に比べてやや重要性の低いハンコです(ハンコは形が変わらないことと、このママだけが持っているということに価値があります!)。でも、法律的には他の3種類のハンコと同じ力をもっているので、むやみにポンポン押しちゃダメです。
【3】認め印(三文判)、【4】実印
【3】と【4】の違いは、ハンコを区役所や市役所に届け出ているかいないかの違いです。【3】は届け出なしで、【4】は届け出ありです。重要性はほとんど一緒なのだけれど、【4】は「印鑑証明書」というものが区役所や市役所で発行され、コレが超重要!な証明書なので、その分【3】より【4】の方が重要なハンコです。【3】が【4】と同じくらい重要なのは意外に思ったかな?
次回「ハンコを押す意味」を解説します。これはこのコラムの“キモ”なので絶対にチェックしてくださいね!


コラムvol.4 「誰も教えてくれなかった“ハンコ”のお話」

ママの皆さま、こんにちは。前回の続き、誰も教えてくれなかった怖い話が2つありマス!
「ハンコを押す意味」の解説からでしたね。でもその前に【4】実印の「印鑑証明書」が何で超重要!なのか絶対知っておいてほしいので解説します。超重要な理由、それは、この「印鑑証明書」を区役所や市役所で発行してもらえるのは、この印鑑証明書で証明している【4】実印の持ち主だけだとされているからです。言いかえると、「印鑑証明書」を発行してもらえた人は、【4】実印の持ち主だということになります。そうすると、あなたの「印鑑証明書」を持っている人は、あなた自身か、あなたからその「印鑑証明書」をもらった人だということになります。そして、あなたの「印鑑証明書」を持っているということは、あなたに信頼されて何かを依頼された人だ、と世間で認識されてしまいます。これはどういうことを意味するでしょう?もし、あなたの「印鑑証明書」が流出して、全然知らない悪い人の手に渡ったとしたら?ハイ、怖いことになります。多額の借金を背負わされるかもしれません。だから、すぐに使わないのであれば、ハンコを区役所や市役所に届け出て【4】実印をつくるのは控えた方が賢明です!
ではでは、「ハンコを押す意味」について。それは、「私は、このハンコを押した書類に書いてあるコトについて『了解しました』」と、その書類を渡す人に「証明する」ためです。言いかえると、ハンコを押すということはそこに書いてあることを「認めたことになる」ということです。さぁ、もうお気づきですね。ハンコを押してしまったら、そこに書いてあることを知らないとは言い逃れできなくなるのです。もし書類をよく読まないでハンコを押してしまったとしたら・・・これって怖いです!だって実際には知らなくても知らないって言えなくなるんです。これがハンコの持つ威力です。ハンコは押してしまったけれど、本当はその書類の内容を認めてないし、知らないし〜と、頑張ってみる価値はありますが、ハンコの威力をひっくり返すのは、とてもとても困難で大変です。そして、このハンコの威力は、前回あげた【1】〜【4】の4種類のハンコ全部が持っています!
まとめ。ママに気を付けてほしいこと。
1.ハンコを押していいのは自分がOKという内容の書類だけ!
2.内容のわからない書類にハンコは押さない!(相手に内容をしっかり説明してもらうコト)
3.盗難や偽造を防ぐためハンコの管理はしっかりと!

司法書士 森 香苗(もり・かなえ)
東京都出身。大学法学部を卒業後、法律事務所をはじめ、不動産鑑定士事務所、一般企業、派遣社員など様々な仕事を経験した後、独立開業。
不動産鑑定士事務所にいた頃、競売物件を扱う中で、住宅を差し押さえられてもどうすることもできないなど、法律の知識がなかったために不利益を被る人をたくさん見る。
また、シングルになったが財産分与のやり方がわからず、問題を抱えこんでしまう女性にも多数会う。法律を知らないために大変な思いをしているママが多いことを痛感。少しでも彼女たちを支援できないかと考え、司法書士という立場から様々な相談に応える。
相談・問い合わせなどはメールで(名前と連絡先をお忘れなく)


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