コラムvol.36 「弁護士と司法書士と行政書士…どこがどう違うの?」

相談したいことがある場合、どこに相談に行くのが正解なのか、いまいちよく分かりません。例えば、司法書士と行政書士の違いは何ですか?弁護士に依頼するのとどこが違うのでしょうか?
質問者:こはる(仮名)

[1]弁護士の場合 (日本弁護士連合会)
ママの代理人となって、ママの代わりに旦那さんと交渉してもらえます。例えばママが肉体的・精神的に参っており自分で旦那さんと戦うのはムリ!という場合や、裁判や交渉事はお任せしたいというような場合には、弁護士にママの代わりに戦ってもらえます。全面的にママの代わりにやってもらえる、というところがポイントで、それがママを代理するということです。日本の士業で、すべての法的紛争の代理人になれるのは弁護士だけです。費用的には、代理人になってもらうので、一般的に一番かかります。
[2]司法書士の場合 (日本司法書士会連合会)
弁護士のようにママの代理人となることはできません。だからママが自分で行動しなくちゃいけません。でも、ママの相談を法的に整理し、ママ自身の判断の助けになる法的アドバイスをしつつ、裁判所に提出する申立書や訴状などの書類を作成してあげることはできます。つまり、自分で旦那さんと戦えるママ、または自分のことは自分でやりたいママを、後ろから支えます。費用的には、代理人になるわけではなくママが自分で行動するので、一般的に弁護士より割安です。
[3]行政書士の場合 (日本行政書士会連合会)
離婚の話し合いがついた時に、そこで話し合った内容を例えば公正証書にして残しておくことは、話し合って決めた内容に実効性をもたせる意味でもとても大切です。行政書士は、事実証明や権利義務に関する書類を作成することができるので、例えば離婚協議書の作成についてアドバイスしながら公正証書で作ることをサポートします。
家事事件の場合はこんな感じですが、では例えば、借金問題のような「民事事件」の場合はというと、司法書士のできることが少々変わります。どこが変わるかというと、借金問題が140万円まで(簡易裁判所レベル)だったら司法書士もママの代理人になれるのです。(ただし司法書士の中でも、法務大臣の認定をうけた認定司法書士という者だけです。ちなみに私は認定司法書士ですが普段は単に司法書士と名のっていますので、認定を受けているかどうかはお問い合わせしてみてください。)
でも、あ〜複雑でやっぱりよく分からない、というママもいらっしゃると思います。そういう場合は、とりあえず手遅れにならないうちに相談にきていただければ、私は、これは弁護士が適切だと判断できる案件ならば弁護士さんを紹介するなどして、ちゃんと適切な士業に案件を振り分けますので大丈夫です。
そして、どこに相談したとしても同じ大切なことは、その士業との“相性”です。仕事の方針や人間性その他もろもろの相性です。信頼できるかどうか。一度会って話しをしてみなければ分からないかもしれませんね。
司法書士 森 香苗(もり・かなえ)東京都出身。大学法学部を卒業後、法律事務所をはじめ、不動産鑑定士事務所、一般企業、派遣社員など様々な仕事を経験した後、独立開業。
不動産鑑定士事務所にいた頃、競売物件を扱う中で、住宅を差し押さえられてもどうすることもできないなど、法律の知識がなかったために不利益を被る人をたくさん見る。
また、シングルになったが財産分与のやり方がわからず、問題を抱えこんでしまう女性にも多数会う。法律を知らないために大変な思いをしているママが多いことを痛感。少しでも彼女たちを支援できないかと考え、司法書士という立場から様々な相談に応える。
相談・問い合わせなどはメールで(名前と連絡先をお忘れなく)
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