コラムvol.40 「訴えてやる!の代わりに、話し合いの解決方法、使ってみませんか?」
ママの皆さま、こんにちは。前回の続きです。
何かの行き違いやミス、事故など様々な理由で、人と人との間にトラブルが発生し、そのトラブルが感情の対立の問題に発展すると、そのトラブルは単にトラブルを解決するだけでは収まらなくなることが多いです。
例えば、コラムvol.16「子どもがお友達に怪我をさせてしまったら」では、子どものことで親同士が対立してしまったときのことについてお話ししました。こうやって対立してしまうと、「何だあの態度は」とか「ちょっとおかしいんじゃないの、常識がない」とか、双方とも、もう本来の子ども同士のトラブル自体から離れたところで感情を害していて、トラブル自体に対してだけじゃなくて自分達の害された感情に対しても、相手にちゃんと謝ってもらいたいと思っていたりします。このコラムvol.16のケースを訴訟で解決しようとする場合、怪我をした子どもの治療費が実損害としてあるので、いくらかの治療費分は勝てるかもしれません。でも、満足のいく慰謝料がとれるかというとまた別ですし、ましてや対立の溝は深まるばかりで感情のしこりが残る恐れも大いにあると思います。
とはいっても、何らかの決着をつけないと、このままズルズルとトラブルを長引かせるだけですよね。感情の対立があるため、当事者同士のみでの話合いでは冷静に話し合うことができなくなってしまった場合、訴訟以外の何かいい解決方法はないでしょうか? そうですね、どちらか一方の肩を持つということのない中立公正な第三者が当事者の間に入り、話合いで解決する方法があります。裁判所が間に入って話し合う「調停」や、裁判所以外の第三者機関が間に入って話し合う「ADR(エーディーアール)」です。
ADR、聞いたことのあるママはいらっしゃるかしら? 日本でADRが誕生したのは比較的最近の平成16年のことです。裁判所以外のどこでやるのかですが、国民生活センターや、弁護士会や司法書士会など法務大臣の認証を取得した民間の団体が行います。かいけつサポートというホームページからADRを行うことのできる第三者機関を探せます。私の所属する東京司法書士会では、ADRを行う部門に“すてっき”と愛称をつけて行っています。
調停やADRでの話し合いは、訴訟と違って非公開でやります。また訴訟よりも費用が割安で済むのも魅力です。そして訴訟だとオールオアナッシングになってしまうことも、当事者にとって妥当で納得感のある解決をめざし話し合いをしますので、もともと争いを好まない日本の風土にも合っていると思います。とくにADRは裁判所の調停よりも柔軟な解決方法がはかれ、平日の昼間だけでなく休日・夜間でも応じてもらえたりするので、私はとても良い手続きだと思います。ただ調停もADRもあくまで話し合いなので、当事者同士、話し合いをする気持ちで出てきてくれないと成立しないのが難点かしら。
結局、感情の問題は、当事者双方が譲り合って、お互いにある程度の納得感のある結論に向かわないと、解決は難しいと思います。たとえ100万円もらったって謝りたくない人は絶対に謝りませんし…。やっぱり、ちゃんと話し合う手続きで解決するしかないかな、と思います。
トラブルにもいろいろありますが、感情の問題が解決されるかどうかはその人の気持ち次第なので、もしかしたら一番解決が難しいものかもしれません。そうすると、何かトラブルがあったときにも、できるだけ問題をこじらせない対処法や人間関係術みたいなものを身につけることが先決で大切なんだろうな、と私は思いますが、みなさんはどう思われますか?
何かの行き違いやミス、事故など様々な理由で、人と人との間にトラブルが発生し、そのトラブルが感情の対立の問題に発展すると、そのトラブルは単にトラブルを解決するだけでは収まらなくなることが多いです。
例えば、コラムvol.16「子どもがお友達に怪我をさせてしまったら」では、子どものことで親同士が対立してしまったときのことについてお話ししました。こうやって対立してしまうと、「何だあの態度は」とか「ちょっとおかしいんじゃないの、常識がない」とか、双方とも、もう本来の子ども同士のトラブル自体から離れたところで感情を害していて、トラブル自体に対してだけじゃなくて自分達の害された感情に対しても、相手にちゃんと謝ってもらいたいと思っていたりします。このコラムvol.16のケースを訴訟で解決しようとする場合、怪我をした子どもの治療費が実損害としてあるので、いくらかの治療費分は勝てるかもしれません。でも、満足のいく慰謝料がとれるかというとまた別ですし、ましてや対立の溝は深まるばかりで感情のしこりが残る恐れも大いにあると思います。
とはいっても、何らかの決着をつけないと、このままズルズルとトラブルを長引かせるだけですよね。感情の対立があるため、当事者同士のみでの話合いでは冷静に話し合うことができなくなってしまった場合、訴訟以外の何かいい解決方法はないでしょうか? そうですね、どちらか一方の肩を持つということのない中立公正な第三者が当事者の間に入り、話合いで解決する方法があります。裁判所が間に入って話し合う「調停」や、裁判所以外の第三者機関が間に入って話し合う「ADR(エーディーアール)」です。
ADR、聞いたことのあるママはいらっしゃるかしら? 日本でADRが誕生したのは比較的最近の平成16年のことです。裁判所以外のどこでやるのかですが、国民生活センターや、弁護士会や司法書士会など法務大臣の認証を取得した民間の団体が行います。かいけつサポートというホームページからADRを行うことのできる第三者機関を探せます。私の所属する東京司法書士会では、ADRを行う部門に“すてっき”と愛称をつけて行っています。
調停やADRでの話し合いは、訴訟と違って非公開でやります。また訴訟よりも費用が割安で済むのも魅力です。そして訴訟だとオールオアナッシングになってしまうことも、当事者にとって妥当で納得感のある解決をめざし話し合いをしますので、もともと争いを好まない日本の風土にも合っていると思います。とくにADRは裁判所の調停よりも柔軟な解決方法がはかれ、平日の昼間だけでなく休日・夜間でも応じてもらえたりするので、私はとても良い手続きだと思います。ただ調停もADRもあくまで話し合いなので、当事者同士、話し合いをする気持ちで出てきてくれないと成立しないのが難点かしら。
結局、感情の問題は、当事者双方が譲り合って、お互いにある程度の納得感のある結論に向かわないと、解決は難しいと思います。たとえ100万円もらったって謝りたくない人は絶対に謝りませんし…。やっぱり、ちゃんと話し合う手続きで解決するしかないかな、と思います。
トラブルにもいろいろありますが、感情の問題が解決されるかどうかはその人の気持ち次第なので、もしかしたら一番解決が難しいものかもしれません。そうすると、何かトラブルがあったときにも、できるだけ問題をこじらせない対処法や人間関係術みたいなものを身につけることが先決で大切なんだろうな、と私は思いますが、みなさんはどう思われますか?
司法書士 森 香苗(もり・かなえ)東京都出身。大学法学部を卒業後、法律事務所をはじめ、不動産鑑定士事務所、一般企業、派遣社員など様々な仕事を経験した後、独立開業。
不動産鑑定士事務所にいた頃、競売物件を扱う中で、住宅を差し押さえられてもどうすることもできないなど、法律の知識がなかったために不利益を被る人をたくさん見る。
また、シングルになったが財産分与のやり方がわからず、問題を抱えこんでしまう女性にも多数会う。法律を知らないために大変な思いをしているママが多いことを痛感。少しでも彼女たちを支援できないかと考え、司法書士という立場から様々な相談に応える。
相談・問い合わせなどはメールで(名前と連絡先をお忘れなく)
もっともっと、ママの役に立つコラムにしていくために、
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