コラムvol.5「私が経験したことのお話」
ママの皆さま、こんにちは。前回でハンコのお話が終わりました。一気にお話ししてしまいましたけれど、どうでしょう、読みづらかったかしら? ちょうどいい? ママがさっと読めて自分の知識にできなければ意味がないので、ご感想などメールをいただければ嬉しいです。
それでは今回は、ちょっとブレイクタイム。私がこのコラムを始めようと思ったわけをお話ししますね。
10数年前、私が初めて就職したのは法律事務所(つまり弁護士事務所)でした。前任者の女の子とバトンタッチする形で事務所に入ったのですが、その女の子が事務所を辞める理由、何だったと思います?それは「私にはまだ夢も希望もあるから」でした。事務所に入った当初、私はその理由の意味がよく分かりませんでした。でも毎日仕事をするうちに分かってきたんです。法律事務所って“人間のさまざまな思惑や感情が入り乱れる争いごとの集まる場所”だということをヒシヒシと感じたからです。いろいろな事件がありました。「金を返せ」「離婚してくれ」「慰謝料を払え」「財産をよこせ」「損害賠償を払え」「売買代金を払え」「この土地(家)から出て行け」…etc。彼女は、争いごとの“負のパワー”に耐えきれなくなったのでした。法律事務所って、決してテレビの中のようにカッコいいところではありません。人間のどろどろした欲望や噴き出した感情を横目で受け流しながら、争いの中から法律上問題となる点を抜き出してドライに処理します。基本的にそういうところです。
事件を見ながら思いました。「こんな争いになる前に、どうにかできなかったんだろうか?」これが今の私の、法律家としての出発点でした。 ずーっと長いこと法律の勉強をしながら、様々なお仕事を通じて、いろいろな争いやトラブルを見てきました。そして見つけた自分の法律家としての使命、それは「大人のための法教育」をすることでした。使命なんて青臭いなぁ〜と笑われそうだけれど、法律家は、使命感と情熱がなければやれない仕事だと思っています。
では「大人のための法教育」とはなにか?
それはvol.2でお話しした、ママ必読の「トラブルを予防できるチカラ、または、起きてしまったトラブルにちゃんと対処できるチカラを身につけるのに必要な知識」を、「大人に」伝えることです。
なぜ子どもではなくて、大人なのか? そしてなぜこのコラムでママに向けて発信しているのか? それには、たくさんの理由があります。
その理由は次回のコラムでお話しますので、10月15日のコラムもお楽しみに!
司法書士 森 香苗(もり・かなえ)東京都出身。大学法学部を卒業後、法律事務所をはじめ、不動産鑑定士事務所、一般企業、派遣社員など様々な仕事を経験した後、独立開業。
不動産鑑定士事務所にいた頃、競売物件を扱う中で、住宅を差し押さえられてもどうすることもできないなど、法律の知識がなかったために不利益を被る人をたくさん見る。
また、シングルになったが財産分与のやり方がわからず、問題を抱えこんでしまう女性にも多数会う。法律を知らないために大変な思いをしているママが多いことを痛感。少しでも彼女たちを支援できないかと考え、司法書士という立場から様々な相談に応える。
相談・問い合わせなどはメールで(名前と連絡先をお忘れなく)
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