子育てしながら心豊かに働こう

掲載日:2009年10月13日

転勤しても同じ仕事で働きたい!

転勤族の妻の働き方はむずかしい!
どうせ転勤があるから、責任のある仕事につけない。
仕事を探す気にもなれない。
そんなママもいるのでは?
今回ご紹介するのは、
転勤族の妻であるにもかかわらず、
ずっとお仕事を続けることができたママさんです!

[ラボ・テューター八木貴子さんのプロフィール]

家族は夫。長女(大学生)、次女(高校生)
1992年神奈川県横浜市にてラボ開設。
1994年静岡県富士市に転勤。ラボ開設。
1999年千葉県千葉市に転勤。ラボ開設。

全国どこに行っても続けられる

「女が職場を去るとき」という本が出たのは、今から30年ほど前のことです。夫の転勤、介護など、家族の事情で女性が職場を去らなければならないことが多いのは、30年たってもあまり状況は変っていないかもしれません。転勤しても、次の土地で今までと同じシステム、同じノウハウで、教室を開くことができるということは、転勤族の妻にとっては夢のような話。


「ハンプティ、ダンプティ、一巻の終わりさ」
と読んで「『一巻の終わり』だってさ。
なんだか大変そうね」。
こんな語りかけが、子どもの心にすっと残る

ラボ教育センターは、現在日本国内7ヵ所に総局(事務局)があり、どこに引越しても、いずれかの総局が、教室開設やその他のサポートをしてくれる仕組みになっています(※東京・千葉、仙台、大宮、中部、関西、中国/四国、九州)。八木さんは、横浜で最初にラボ教室を開設したあと、たった2年で夫の転勤のため静岡へ。そしてその5年後には、千葉へと引越しをしなければなりませんでした。そのどこでも、教室を開設・運営することができ、多くの子どもたちの成長を見守ることができたのは、八木さんの努力と、ラボのフォローシステムという両輪がしっかりと動いていたからでしょう。

つらい別れと、出会いの喜び


ブルーシートとシーツであっという間に
「3匹のやぎのがらがらどん」の舞台ができた

もちろんサポートシステムがあるといっても、引越しに伴う引継作業そして新たな場所での開設といった一連の流れは、簡単にできるものではありません。
「一番つらいのは、ラボっ子(会員)との別れ」と八木さん。積み木を一つ一つ積み上げていくような努力を日々続けたからこそ成立したグループ。それを手放すつらさは、計り知れません。


きれいでかわいい声、しゃがれたトロルの声、
いろいろな声を使い分ける声優のよう

八木さんが引っ越すことを、お母さんから聞いた子どもが「ママ、僕泣いていい?」と言って、車の中で泣いてしまった…。そんな話をお母さんから聞けば、八木さんの胸もちぎれそうになってしまいます。ラボが単なる塾であれば、ここまで別れがつらいものではないかもしれません。こうしてつらい別れを経験し、新しい土地に引っ越したあと、八木さんはいったんすべてをリセットするといいます。

「また、ラボを続けるか。このままやめるか」
しばらくは、白紙の状態に戻り、自問自答しながら答えを探します。

その結果、何ヵ月かの後には、いつも「よし、またやろう」という結論にたどりつくという八木さん。別れはつらくても、また出会いはすばらしい。そのことを経験上、よくわかっているからでしょう。

新しい土地で、ラボ開設のための行動をひとたび始めれば、総局と連携をとりながらスピーディにことは進みます。すぐにラボを軸に地域のテューター仲間ができるので、新生活も心強い限り。こうして、また新たなラボっ子との出会いを作っていくのです。「人と関わっていくというのは、すごくエネルギーのいること…。でも、だからこそ、気づきや学びも多く、感動があるんです」と八木さんは言います。

目を見て話す。心が通う


表情豊かな八木さん

ラボは、単なる英語教室ではありません。世界の絵本を英語と日本語で読み、さまざまな文化に触れながら、表現活動をしていきます。八木さんが教室の中でとくに大切にしていることは、とにかく子どもと正面から向き合い、声をかけること。そして、子どものお母さんと「子どもの成長をしっかりと共有すること」。


しっかりと目をみて話す

「子どもの気持ちを自然に受け入れながらのやりとりが絶妙なんです」と子ども3人が八木さんのパーティーに属しているママ。読み聞かせの後、絵本をもっと見たがる子がいれば、その気持ちを尊重し、見せてあげます。しかし、いつまでも見たがれば、他の子どもたちは先に進めなくて困ってしまいます。子どもの気持ちを尊重しつつ、場面や状況、子どもの性格によって、「みなの中の自分」であることを、うまく気づかせていくのがラボ・テューターです。

こういった子どもに対する真摯な姿勢は、自身の子育てにも役に立ったと八木さん。働きつつお子さんとはきちんとコミュニケーションをとることができたのは「言葉を大切にする」ラボの活動のおかげと感じています。「ラボは、自分育ての場でもあります。自分の言葉で子育てできたら素敵ですね」と語る八木さんです。

ラボでは、毎年夏に、黒姫高原をはじめとする全国のキャンプ活動があります。3泊4日寝食をともにして、たくさんの経験をつむキャンプ。ここで、八木さんは、横浜や静岡で共に過ごした元八木パーティーのラボっ子たちに会えるそうです。いったんは別れを経験しつつ、長い活動の中で再び出会い、その成長を確認することができる。そんなビッグなお楽しみのある仕事。とてもすてきですね。

(取材・文・撮影/宗像陽子)

八木さんからのメッセージ

人との出会いは一生の財産。「あなたに会えてよかった」「ラボに会えてよかった」そんな出会いを求めています。いっしょに笑って、泣いて、怒りましょう!そしてラボを軸に「子育て」をしましょう。決してブレませんよ!