ピピっと子育て情報

掲載日:2008年04月30日

江東区立図書館 『赤ちゃん向けおはなし会』

突然ですが皆さん、子どもと一緒に図書館に通っていますか?
赤ちゃんを持つママたちは「まだ本を読めないし・・」「泣いてしまったら迷惑かも・・・」なんて、図書館に足が向かない人も多いのではないでしょうか。実は江東区の図書館では、赤ちゃんを対象にした“赤ちゃんおはなし会”を定期的に開催していること、ご存知ですか?
現在、江東区立図書館11館の全てで毎週1回、子ども向けおはなし会を実施していますが、対象は大まかに2~3才から小学校低学年程度と、内容も絵本などが中心。
そこで「赤ちゃんでも楽しめるおはなし会を!」というママたちのリクエストに応え、子ども向けおはなし会の他に、“赤ちゃん向けおはなし会”を4館(白河こども図書館、古石場図書館、東陽図書館、江東図書館)で、“親子おはなし会”を1館(豊洲図書館)で別枠で定期的に開催しいています。今回はこの赤ちゃん&親子対象のおはなし会にスポットを当ててみました。



図書館の幼児用スペース

一つの部屋として分かれている場合もあります

子ども大好き!なボランティアスタッフの笑顔

プログラムは季節や参加赤ちゃんの月齢などでも違います
  2000年から日本でも全国的に始まったブックスタート事業、これは「子どもたちにもっと本に親しんでもらおう」と “絵本キット”を配布するという元々はイギリスから始まった動きです。そこで江東区では「本を渡すだけよりも、より絵本を、図書館を身近に感じられるような取り組み」を考えました。
そこでまず始まったのは図書館の書棚改革でした。以前は、“赤ちゃん向け”も“幼児向け”も絵本は全て同じ書棚に並べられていましたが、「赤ちゃん向け絵本リスト」を作成し、分別して“赤ちゃんコーナー”を作り、ママと赤ちゃんがゆっくりと絵本を手に取れるスペースを図書館内に確保しました。
それと同時に「読み聞かせボランティア講座」を開講し、受講終了者の中からボランティアで読み聞かせをしてくれるスタッフを募集。現在約104人が登録し、区内各図書館のおはなし会で活躍しています。
現在は保健相談所の3~4ヶ月健診でおはなし会を経験した人も多いと思いますが、これもつい2年前から始まった取り組みです。これは各図書館の赤ちゃんおはなし会のPRを兼ねて、少しでもママや赤ちゃんが図書館に親しんでくれるようにという思いからの生まれた活動でもあります。ここから「赤ちゃんでも図書館に来てもいいんだ」とおはなし会に通うようになったママも多いそうです。
●赤ちゃんおはなし会が開かれている図書館一覧
図書館名 開催日 時間
江東図書館 第2水曜日 14:00~14:30
古石場図書館 第2・4水曜日 11:00~11:30
白河こどもとしょかん 第1・3木曜日 11:00~11:30
東陽図書館 第3水曜日 15:00~15:30
豊洲図書館(2~3歳の幼児と母親) 第2・4火曜日 11:00~11:30
●ちょっぴり大きくなったら
図書館名 開催日 時間
江東図書館 毎週水曜日
(但し、最終水曜日は映画会)
15:00~15:30
(2~6歳くらいまで)
第1・3土曜日 15:00~15:30
(2~6歳くらいまで)
●こども向けおはなし会(幼児~小学生くらいまで)
図書館名 開催日 時間
江東図書館 毎週水曜日
(但し、最終水曜日は映画会)
15:30~16:00
(小学生くらい)
第1・3土曜日 15:30~16:00
(小学生くらい)
深川図書館 毎週水曜日 15:00~15:30
白河こどもとしょかん 毎週水曜日 15:00~15:30
第3土曜日 11:30~12:00
東陽図書館 毎週水曜日
(第3週は赤ちゃん向け)
15:00~15:30
豊洲図書館 毎週水曜日 15:00~15:30
東雲図書館 毎週水曜日 15:30~16:00
月2回(土曜日) 15:00~15:30
古石場図書館 毎週水曜日 15:30~16:00
城東図書館 毎週水曜日 15:00~15:30
亀戸図書館 毎週水曜日 15:00~15:30
砂町図書館 毎週水曜日 15:30~16:00
東大島図書館 毎週水曜日 15:00~15:30
※城東図書館は平成21年3月31日まで改修工事のため、おはなし会は実施していません。
現在、おはなし会の内容は主にボランティアスタッフが組み立てています。
会場は絵本コーナーを仕切ってスペースを作ったり、おはなし会用の部屋で開かれたりと様々ですが、絨毯が敷かれて赤ちゃんが横になってもハイハイしても大丈夫なようになっています。1回のおはなし会30分の中に手遊びやわらべうた、絵本の読み聞かせが2~3冊、手袋人形劇、パネルシアターなどが次々と繰り広げられて、無料とは思えない程の充実ぶりです。
 
大人もビックリ!の集中力
演技力に引き込まれそう

親子でお友達も作れます
会が終わった後も話が楽しい
  おはなし会に参加したママたちは一様に「赤ちゃんばかりなので安心して来られる」「自分自身も絵本に興味を持てるようになった」「子どもが家でも手遊びを真似している」などと好評です。
ただ限られたスペースでの会なので、場所によっては後方だと見えにくかったり、子どもが集中しづらかったり、ということもあります。できれば開始時間よりもちょっと早めに行くのがオススメ。おはなし会の後も、会場をしばらくの間開放している図書館もあり、ママ同士の交流にも一役買っています。
「おはなし会よりもお友達づくりに来ている感じ」と言うママさんもいたり、会の後はそのままお友達とランチに行ったり、それぞれのママたちが賢く活用しているようです。

このおはなし会の目的は、主にママと赤ちゃんのスキンシップ。なのでママが家に帰ってからも赤ちゃんと一緒に遊べるような手遊びやわらべうたを中心に、季節を感じさせるようなお話や絵本を取り入れています。
内容はボランティアさんによって、また赤ちゃんたちの月齢によっても微妙に変わります。例えば5~6ヶ月の赤ちゃんが多い時は絵本は少なくして手遊びやわらべうたなどを増やしたり、1才前後の赤ちゃんが多い時は絵本やパネルシアターを増やしたりと、その場の雰囲気を見て臨機応変に対応しています。
首が座らない赤ちゃんがママに抱っこされて唄を聞いていたり、読まれる本にヨチヨチと近づいていく子どももいたりと、“静かに座って聞かなければいけないおはなし会”という堅苦しい雰囲気はありません。ここでは「お話に集中できるのかしら」なんて心配は無用。機嫌が悪くなったらちょっと立って目線を変えたり、おっぱいをあげたりするママも沢山います。
またママが集中していると一緒に引き込まれる赤ちゃんが多いのも事実。泣いてしまってもお互い様、それよりも本に触れ合うことを大切にしてほしいと開かれている会なので、とりあえず参加してみては?わが子の集中力に、「ウチの子、天才!?」なんて発見があるかもしれません。

 
家にあるもので充分に楽しい
こちょこちょされるのは大好き♪

つかまり立ちで食い入るように見ています

ママもお話の世界にどっぷり

江東区ではオススメ絵本を掲載した冊子が無料で発行されています
ママの口と絵本が同時に見られるのがポイント

選ぶ本によって集中力が違います
  ここでちょっとお家での読み聞かせのポイントを教えちゃいます。赤ちゃんに絵本を読んであげる時、子供を膝に乗せて後ろから読む人は多いと思います(親子で同じ方向を向いている状態)が、できれば赤ちゃんが絵本とママの口元を一緒に見られるように、斜めに向かい合うのが理想。すると、赤ちゃんの耳に入る“言葉”の情報と目から入る“口の動き”が頭の中で統合されて理解が深まるそうですよ。是非試してみて下さいね。
また、赤ちゃんの指先が器用になってくると、絵本を自分でめくりたがるようになります。その時は、どんどん自由にめくってもらって、そしてその開いたページを読んであげるといいそうです。そうなるとストーリーのある本よりも、どのページを開いても楽しそうな本がオススメ。
また赤ちゃんへの絵本は“繰り返し”が基本です。何度も同じフレーズを繰り返すこと、またお気に入りの同じ絵本を何度も読むことを大切にしてあげて下さいね。また声に出した時の音が面白いもの、形がはっきりとわかるものも赤ちゃんは大好きです。

オススメの本リスト
・『ごあいさつあそび』 きむらゆういち/作 (偕成社)
・『ぽんぽんポコポコ』 長谷川義史/作・絵 (金の星社)
・『どうぶつのおかあさん』 小森厚/ぶん 薮内正幸/絵 (福音館書店)
・『しっこっこ』 西内ミナミ/作 和歌山静子/絵 (偕成社)
・『すいすい すべりだい』 桑原伸之/作 (あすなろ書房)
・『くだもの』 平山和子/作 (福音館書店)
・『はらぺこあおむし』 エリック・カール/作 (偕成社)
・『もこ もこもこ』 谷川俊太郎/作 もとながさだまさ/絵 (文研出版)
公共施設である図書館の一番の魅力は、やはり無料であること。それ以外にも予約不要で気軽に参加できる点や、雨の日のお出かけ先としても◎。おはなし会の後はそのままお部屋が開放されていることも多いのでお友達作りもできちゃいます。また、おはなし会の中で紹介されるわらべうたや手遊びは、まだまだ“一緒に遊ぶ”のが難しい赤ちゃんとのスキンシップのヒントが沢山詰まっています。
0才の赤ちゃんでも、住所と氏名を確認するものを持参すれば貸し出しカードを作ることができます。ママが登録する時は、住所を確認できるもの(保険証・運転免許証など)が必要です。一回に借りられるのは、本・雑誌あわせて20冊まで(これは他区に比べてもとても多い!)そのほか紙芝居、CD、ビデオ、DVDなども借りられます。
「どんな本を読んであげたらいいかわからない」「選んだ本が好きじゃないみたい・・・」というママだって大丈夫。図書館通いの第一歩として、この赤ちゃんおはなし会があるんです。おはなし会を担当しているボランティアさんはもちろん、図書館の司書の方々はいわば絵本のプロ。わからないことや不安なことは、どんどん相談してみましょう。赤ちゃん向けの布絵本を用意している図書館も多いので(貸し出しは不可)、それを見るだけでも子どもは大喜びです。ベビーカーで眠ってくれればその間にママは雑誌を読んで気分転換もできたりして(図書館ではベビーカーの貸し出しもアリ)、この春からゆったりとした本との時間を親子で持ってみてはいかがでしょう。

(取材・文・写真/元井朋子)
 
ベビーカーの駐車場
ママの楽しみはやっぱりお喋り!?

ボランティアさんに色々と相談するママも

会の後しばらく会場が開放される古石場図書館