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掲載日:2008年12月01日

新型インフルエンザに気をつけて!

新型インフルエンザに気をつけて!
非常に強い感染力や猛毒性を持つ、新型インフルエンザの危険が迫っています。ひとたび流行すれば、最も危険にさらされやすいのは子どもとお年寄りです。リトル・ママにも、医療現場に詳しい企業から、注意を呼びかける情報が寄せられました。

新型インフルエンザとは?

新型インフルエンザは、「これまでになかった新しい型のウイルス」を持つインフルエンザであり、トリインフルエンザに由来して発生するといわれています。これまで10~40年に一度の間隔で、世界で猛威をふるってきたインフルエンザですが、1968年の「香港風邪」の流行以来、数十年発生がないことや、鳥類に対して重篤な症状を起こす死亡率の高い「高病原性鳥インフルエンザウイルス」による感染例が世界で増加しており、感染地域も徐々に拡大していることなどから、深刻な新型インフルエンザの大流行が予測されており、現在、WHOが発表している警戒レベルは6段階中「3」の「大流行予備期」となっています。(最高の警戒レベルは「6」の「大流行期」です)
インフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3つの型がありますが、このうちA型のウイルスが、10年から数十年単位で突然別の型に変化して「新型インフルエンザ」になります。
 || 過去に大流行したインフルエンザ
発生年
名称
死者数
1918年 スペイン風邪 4,000万人(うち日本人38万人)
1957年 アジア風邪 200万人(うち、日本人5,700人)
1968年 香港風邪 100万人(うち、日本人2,000人)
『新型インフルエンザの予防と対策』より

新型インフルエンザ流行が認められたら…

新型の流行が認められたら、人ごみを避け、まずは外出を控えましょう。そして外に出られなくなったときのために、最低2週間分の生活用品や食料、マスクを蓄えておくこと。
万が一、新型インフルエンザに罹った人が見つかったら、それ以上感染が広がらないように、国・自治体をあげて徹底的な管理が行われます。まずは最寄りの保健センターへの情報提供が義務付けられ、2次感染を防ぐため、予め公的機関から指定された病院のみが診察にあたります。感染の広がりを防ぐために、指定病院以外の病院は閉鎖したり、交通機関によっては運行をストップする可能性もあるそうです。
感染経路についてですが、新型インフルエンザは現在発見されていないのでこの段階で感染経路を特定することはできませんが、咳・くしゃみなどから他の人の鼻や口の粘膜に到達する飛沫感染、感染者や病原体に汚染されたものや環境に触れた手指で目や鼻に触れることで感染する接触感染が考えられます。
 || インフルエンザの主な症状例、流行時期などの比較
  通常の(季節性)インフルエンザ 高病原性鳥インフルエンザがヒトに感染した場合 新型インフルエンザ
症状 高熱(38~40℃)頭痛・筋肉痛・関節痛・全身倦怠感・のどの痛み・咳・痰・肺炎 通常のインフルエンザ様症状(高熱・咳、全身倦怠感)重篤な肺炎多機能不全・結膜炎・下痢・嘔吐・腹痛・胸痛・鼻出血・歯肉出血 不明
死亡率 健康な成人では1週間程度で治癒死亡率0.05% 死亡率約63%(2008年6月現在) 死亡率など不明(通常のインフルエンザの死亡率よりも高くなると推測される)
流行時期 12月下旬~3月上旬に流行   不明
ワクチン あり (現在使用されているヒトのインフルエンザワクチンの効果は期待できない) なし
『新型インフルエンザの予防と対策』より
(以上監修:株式会社メディカルメディア)

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-各界の専門の方々に伺いました-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

マスクの選び方――――――――――――――

マスクは、不織布でできたサージカルマスクなどが有効です。ウイルスの粒子を吸い込まないためには、N95タイプなどのウィルス対応マスクが有効です。 くしゃみや鼻水、咳がある人は、ハンカチで口を覆うかマスクを着用する・鼻をかんだ後、手指衛生(手洗い、消毒)をするなどの「咳エチケット」を守れば、多くの感染症の流行を低減できます。

感染予防には、手指衛生を―――――――――

感染予防には、手指衛生(しゅしえいせい)つまり、石鹸と流水による手洗い、もしくはアルコール製剤による消毒が有効です。液体ソープは、こすり合わせることで泡が立ちますので良いのですが、泡のソープは最初から泡立っているので、「洗ったつもり」になりがちです。きちんと爪の間や指の股、親指の付け根や手首まできれいに洗うもしくは消毒しましょう。また感染症の予防にはスキンケアも大事です。痛んだ手は微生物の温床になりかねません。健やかな手でお子さんにとって衛生的で安全な環境を作ってあげたいものです。
(株式会社ヘルスケアスクエア・感染予防アドバイザー)

正しいうがいの仕方――――――――――――

しっかり上を向くことがポイント。
[1] 口に水を含んで、強めにブクブクしてはき出す。
[2] 口に水を含んで上を向き、15秒くらいのどのおくまでガラガラしてはき出す。
[3] もう1回[2]をくりかえす。
(明治製菓・イソジンホームページ)

免疫力・体力づくりも大切――――――――――

インフルエンザに負けない体作り、つまり健康的な生活を常日頃から心がけることはなによりの薬となります。 また、タミフルが存在する以前からの人々の知恵として、インフルエンザに対抗する体をつくるための漢方もあるそうです。薬の相談堂のホームページには、漢方情報とともに薬剤師による詳しいインフルエンザについての情報コーナーが掲載されていました。

手指衛生は感染予防の基本!

「ひじまで洗う」徹底した衛生管理で定評あるマクドナルドのママクルーさんに手洗い方法を取材させていただきました。
手洗いでは、手のしわやつめの溝の部分など洗いにくいところまでしっかり洗うことが一番重要だそうです。洗うタイミングは「下に落ちているものを拾ったとき」「髪をさわったとき」「トイレから戻ったとき」など、店舗では具体的な例を挙げて指導しています。
泡状の、消毒効果がある手洗い石鹸を使っていました。マクドナルドオリジナルのものだそうです。 爪ブラシも使用。ただし、こすりすぎて皮膚に傷がついては逆効果なので、1日1回、ていねいにやさしく洗います。 洗う手順:手のひら⇒指の間⇒手の甲⇒指の甲⇒親指の付け根⇒爪⇒手首からひじ⇒流水すすぎ
洗い流すときは、結構勢いよく流れる水で、15秒くらいしっかりすすいでいました。
また爪ブラシは奇数日用と偶数日用の2つあり、ホルダーにかけて使っていらっしゃいました!皮膚が傷ついては傷の溝に菌が付着し逆効果なので、爪ブラシは1日1回程度の使用にしているそうです。そして爪ブラシは、毎日きちんと乾かし清潔を維持するようにしているとのこと。これは家庭でも使えそうです♪「この仕事をしていますと、やはり子どもには外から帰ったらきちんとうがい、手洗いの習慣は付けさせたいと思うようになりました」とおっしゃっていました。 取材ご協力、ありがとうございました!

最後に…

周りのママの声を聞いていると、小さい子はマスクに慣れていないと、いざというとき嫌がってしてくれないこともあるとか。でも、咳などをしていなくても、ウイルスをもらうことを防ぐためにマスクは有効です。小さいお子さんをお持ちのママは、この冬予防を兼ねてマスク練習するのもいいですね。
ちなみにインフルエンザですが、秋~冬の病気と思われがちです。でも、暖かくなった4月以降にも発症例はみられます。春先、子どもの風邪がいつもとは違うと感じたら、ママは「インフルエンザの検査をしてくださいますか」とドクターにはっきり伝えましょう。親のカンって結構鋭いものですよ。
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東京都の新型インフルエンザ対策関連情報
厚生労働省
株式会社 メディカル メディア(『新型インフルエンザの予防と対策』)
株式会社ヘルスケアスクエア
日本マクドナルド株式会社
明治製菓株式会社
漢方の相談堂
<2008/12/12 はま(浜口政子)>