ピピっと子育て情報

掲載日:2009年06月02日

子育て応援電話 “ママパパライン”

子育て応援電話 “ママパパライン”

こうとう親子センターが実施している「ママパパライン 東京川の手」をご存じですか?
子育て中のお母さん、お父さんの悩みや不安、ちょっと聞きたいこと、言いたいこと、何でも受け止めてくれる子育て応援電話です。話すことでで気持ちがスッキリして、前に進めるってこと、ありますよね。ちょっと気軽に話しができる現代の“となりのおばさん”“知り合いのお姉さん”たちが受け止めてくれるママたちの気持ち。ママパパラインについてライターともといがレポートします。

ママパパラインって何?

 ママパパラインは、子育て中のママやパパたちの悩みやグチはもちろん、「ただ何となく話したい」だって大丈夫!という何とも心強い電話。毎月第3金曜日、午後1時~4時まで、一定の研修を受けたボランティアたちに電話が繋がります。初めての育児や、一人で子育てをしていると、「病院に行くほどでもないけど・・・これってどうなのかしら?」「今日1日誰とも話していないなぁ…」「お友達や親には言えないなぁ…」など、日々いろいろな気持ちが生まれますよね。そんな気持ちを、ちょっと話す、ちょっと聴いてもらうのが、このママパパラインなのです。

何を話してもいいの?

 もちろんです!子どものことに限らず、自分のこと、旦那さんのこと、どんなことでも話していいのです。知らない相手だからこそ、言えることも沢山あります。どこにかけて良いか分からないような内容でも、ここでは大歓迎!名前を言う必要もなく、電話の途中で切ってしまっても、大丈夫です。
電話を受けるのは、一定の研修を受けた市民ボランティア。専門家ではない代わりに、分析やアドバイス、指導をすることはありません。自分の話をただひたすら聴いて、気持ちをわかってくれる電話、それがママパパラインなのです。もし電話をしたママやパパからリクエストがあれば、専門機関などを紹介することもあります。
また、ここにかかってきた電話の内容は絶対に外に漏れることはありません。電話を取るボランティアは、内容はもちろん、自分が電話を取っていること、電話を受けている場所さえも外部に話してはならないという決まりになっています。なので安心して「ここだけの話」ができるのです。
時には1時間以上も話を聴くことがあるそうです。 研修では傾聴の基本的な考え方や自分を知る為のワークなどが行われます。 専門家による講義などが定期的に行われ、研修が終了しても常に勉強を続ける電話の受け手。

ママパパラインはどうして生まれたの?

 1990年代以降、行政の育児支援としてあちこちに子育てサロンや遊び場などが増えました。しかしママたちの精神的ケアが果たしてできているかというと、疑問と言わざるを得ない状況です。子育てが楽ではないこと、喜びと悩みが隣り合わせであることは、今も昔も変わりません。情報が溢れる現代で、子育ての辛さを共有する機会は少なく、一見幸せに見えるママたちが、不安や孤独感を抱えて子育てに孤軍奮闘している。そういった現状に対して「何かできないか」と立ち上がった民間団体が、日本全国で活動を開始したのがママパパラインです。

ママやパパたちはどんな電話をかけているのかな?

 ママパパラインには、様々な電話がかかってきます。“断乳”“兄弟間のケンカ”“離乳食”などの具体的な悩みから、“他の子に比べて発達が遅れているみたい?”“夜泣きがひどくて困っている”などの子どもに関する話。“子どもを可愛いと思えない”“友達がいなくて寂しい”などママの気持ち、“夫が話を聞いてくれない”“姑とうまくいかない”など家族や親せきとの悩み。「こんなことを悩んでいるのは自分だけかも」「恥ずかしくて誰に話したら良いか分からない」と思いをためこんでしまうと、自分を責めてしまったり、子どもへ当たってしまったり。最終的にはそれが自己嫌悪へとつながって落ち込んでしまうという、負のスパイラル(らせん)に入ってしまうことも多いのです。話すことで心が軽くなり、ゆとりが戻ってくると子どもにも優しくなれることも多いのです。

話すことで何か変わるの? 

 先にも言いましたが、電話を受けるのは普通の人たちです。ただ一点、旦那さんや親や友達と違うのは、「ただひたすら聴く」ことの達人だということだけ。つまり「究極の聴き上手」。ただこのことが、電話をかけた人に不思議と力をくれるのです。
 ここで一つちょっと変わったカウンセリングの例をお話しましょう。研修講師の先生が、ある日渋谷のハチ公前で待ち合わせをしていました。その横では今時の女子高校生が二人、地べたに座って話していました。

A子「今日ね~○○がね、私に△△って言うわけよ~。それでさぁ~・・・・」
B子「うん、うん、それで~?」
A子「それでね~、○○が××してさ・・・」
と話しは20分程続き・・・B子ちゃんは延々と相槌を打って・・・そして
A子「はぁ~話したら何だかスッキリしたー!!じゃ、遊びに行こうかー!」
と二人は元気よく渋谷の街に繰り出して行ったそうです。

例えそれが“肩もみ”や“長電話”であっても、「相談者がスッキリした気分になり、気を取り直して次に踏み出せるようになった」なら、これは立派なカウンセリング。
 本来なら、夫婦でお互い話を聞きあったり、お友達に話したりして解消できればいいのかもしれません。でも、関係が近すぎると言えなかったり、親しいからこそ話せないことも沢山あります。だからこそママパパラインがあるのです。

子育て中のママたちへ…

ママパパライン東京川の手の代表、太田さんは、「私がこのラインで伝えたいのは、ママたちに“助けて”と言っていいのよ、というメッセージです。またそう言ってもらえるのは、周囲の人たちにとっても嬉しいということを分かってほしい。子どもは親にとっても、地域にとっても宝物。赤ちゃんや子どもは、周りに幸せを分けてくれる存在なんですから、“大変だな”“助けてほしいな”という思いを、もっと外に向かって発信してほしいと思います。もっともっとお互い関わり合っていけると良いなぁという思いの結晶が、このママパパラインなんです。」と、優しい笑顔で語ってくれました。
代表の太田喜乃さん

ママパパラインは、悩んでいるママを助け、そしてその子どもを幸せにするシステム。話したいことがあっても無くても、一度電話をかけてみて下さい。電話の向こうから「ハイ!ママパパラインです。」という温かい声が迎えてくれますよ。
実施団体
★ママパパライン東京川の手
TEL:03-3633-0415
常設:毎月第3金曜日13時~16時
実施団体:こうとう親子センター(連絡先FAX :03-3634-4085)
URL:www.kotooyako.com/mamapapaline.htm

その他のママパパライン
★ママパパラインちば
TEL:043-204-9390
常設:毎週金曜日13時~16時
実施団体:(特)子ども劇場千葉県センター(連絡先:043-301-7262)
★ママパパライン仙台
TEL:022-773-9140
常設:毎週金曜日10時~16時
実施団体:(特)せんだい杜の子ども劇場(連絡先:022-375-3548)
★ママパパラインあいち
TEL:052-203-8655
常設:毎月第1・3水曜日13時~16時
実施団体:(特)名古屋おやこセンター(連絡先:052-205-8881)
★ママパパラインわかやま
TEL:073-432-3690
常設:毎週火曜日13時~16時
実施団体:(特)子どもNPO和歌山県センター(連絡先:073-432-3664)