対談・インタビュー

掲載日:2015年04月14日

元Jリーガー 藤川孝幸さんが語る「認めて・理解し・聴く」ことで子どもは自分で伸びる!

元Jリーガー 藤川孝幸さんが語る
「認めて・理解し・聴く」ことで子どもは自分で伸びる!

Jリーグ、ヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)の名ゴールキーパーとして活躍し、現在は後進の指導にあたっている藤川孝幸さん。4人の子の父親でもある藤川さんに、「人を育てること」について語っていただきました。

生きる力を子どもに

僕には息子が4人いますが、親としての自分の考えは「自分の力で強く生きなさい」です。大人になった時、彼らを待っているのは弱肉強食の世界。親は力を貸せません。だから子どものうちから、生きる力をつけてあげたい。そのためにも「人より努力するのは当たり前」と教えています。
僕も子どもの頃から現役プロの時代を通して、死ぬ程努力しました。誰よりも最初に練習を始めて、最後に終える。それは今でも変わりません。仕事は全力でやるし、空手の稽古やウェイトトレーニングにも毎週打ち込んでいます。自分を高めたいと思ったら、人が遊んでいる時に努力しないと駄目です。
とはいいつつ、子育てはすべて妻に一任しています。とにかく底抜けに明るい妻で、彼女のおかげでいつも家が楽しい。本当に感謝しています。妻にとって僕は「大きな長男」的な存在なのかもしれませんが(笑)。

「聴く」で伸びる個性

現在僕は、リーフラスのアライアンス統括プロデューサーとして人を指導する仕事に携わっています。そんな中、子どもたちを指導する時に心がけているのは、とにかく「聴く」ということです。
子どもたちの欠点に着目して、それを直す「命令」をしても、無個性な人にしかなりません。それよりも、子どもたちを認め、理解して、しっかり耳を傾けて「聴く」。そして良いところを褒めてあげると、子どもたちは自分の力で伸びるようになります。長所はますます際立ち、悪い部分はおのずと消えていくんです。子どもたちの持つ力を信じる、その心をいつも忘れないようにしています。

タッチで深まる絆

これは子育てにも通用することですが、メジャーリーグの試合などで、コーチが選手に触れながら語りかけている場面を見たことがありませんか?スポーツ心理学では常識なのですが、タッチしながらのコミュニケーションは、信頼感を増し、より伝わりやすくなるんです。たとえば相手チームに打たれてうなだれている投手を怒鳴りつけるより、腰や肩に触れながら丁寧に諭した方が、選手の力を引き出しやすくなります。
子どもにメッセージする時も、肩や頭にそっと手を置いて、子どもの目を見て話せば、感情的になってしまうこともないはず。タッチひとつで絆は深まります。ぜひ実践してみてください。
子どもに愛情を伝える方法は様々だと思いますが、人生は全てにおいて小さなことの積み重ね。良い結果を望むなら、「やる・やらない」「できた・できない」の2択で、ポジティブな方を選んで、継続していきましょう。努力を続けた人には、きっと素敵な明日が待っていると思いますよ。

藤川孝幸(ふじかわ・たかゆき)

1962年神奈川県生まれ。1977年読売ユース、1980年読売クラブ(後のヴェルディ川崎)に入団。様々な戦跡をあげ、チームの黄金時代を築く。1995年現役を引退後、ヴェルディ川崎、アビスパ福岡などのコーチとして活躍。2015年より総合スポーツサービス企業「リーフラス」に入社。次の世代の指導に邁進する日々を送っている。
・リーフラス 公式Webサイト http://www.leifras.co.jp/
・NPO法人JJFC 公式サイト http://www.jjfc.com/
・藤川孝幸さん 公式Webサイト http://tf-1.net/top/